君は生徒、愛してはいけない

それから2人は、おばあさんが待つ華の家まで無言で歩き続けた。

近くのコンビニでおばあさんにアイスを買って帰った。

もう10月なのに。


「華、ごめん。
このまま帰る。おばあさんによろしく伝えておいて」

家の前で華の手を離した。


「うん、、」

華は小さい声で頷いた。


おやすみ、と言うと、待って、と聞こえた。


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