君は生徒、愛してはいけない
帰り道
「いつから働いてるんだ」
俺は歩きながら青山にひとつずつ質問した。
「半年くらい前」
「店では何歳だ」
「ハタチ」
「もっと他にあるだろ、バイト先。
先生としては見逃せない。やめなさい」
青山は俺の目も見ずに言った。
「うるさいな、別に悪いことはしてない。
あんたには関係ないよ」
「なんだよ小娘のくせに生意気だな」
「小娘のことはほっといてよ」
何度やめろと言っても、青山は聞くそぶりを見せない。
「ママに年齢言うぞ」
「言わせない。あたしずっと店にいるもん」
「じゃあ今から親御さんに言いに、、」
「だめ!」
青山は急に立ち止まった。