君は生徒、愛してはいけない
久しぶりの食卓
その日から華は、俺を避けるようになった。
話しかけてもうん、とかううん、しか返してくれなくて、また振り出しに戻った気分だった。
ちょうど仕事も忙しくて、おばあさんの手料理もなかなか食べる機会がなく、12月になった。
もうすぐクリスマスだ。
クリスマスはおばあさんと華と3人で食事ができたらいいな、と思っていた。
俺は土日の休みを使って2人のプレゼントを買いに行った。
華には夏からずっと欲しがっていたネックレスを、
おばあさんには暖かそうなセーターを買った。