好きでいる事が、苦しかった。


いつか、章司が離れていくような気がして怖かった。

嫌われたくなくて、 怯えていた。



自分から、別れるしかなかった。


「別れたいの。」

「何で?」

「…。」

「さや?」


章司が、私を呼ぶ声を一生忘れないと思う。


二度と、この声が私を呼んでくれなくても。

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