【極誠会】ワンナイト。
酸欠状態で息が上がる頃にはいつの間にかはだけていたブラウスの中に忍び込んだ手にびくりと身体が跳ねるほどになっていた。
「は…っ、ん」
力強い左腕が彼女の身体を浮かせると隙間に入った右手がパチンとホックを外して下着を押し上げる。
「あ、」と彼女が気付いた時には形の良い胸がさらけ出され、大きな手に揉みし抱かれていた。そのまま首筋に唇が荒々しく寄せられる。
乱暴に、それでも確実に情感を高めていく動きに翻弄されるまま彼女は漏れ出そうな声を手のひらで覆った。
そっと目を開けると自分の上にのし掛かる男と間近で視線が絡み合う。その無表情に情欲を写した目にずくんと身体が疼く。黒いシャツの下に伺える隆々とした筋肉に触りたいと思った。
何もかも忘れるくらいに無茶苦茶にして欲しい。
彼女にとってもそんな夜だった。普段なら絶対近寄らないような風貌の彼に声をかけたのもそのせいだ。
射るような目つきに明らかに人を近付けない雰囲気。
ただ、「怖い」よりも強い雄に惹き付けられるような、本能的な魅力に抗えなかったのも事実だ。
その男が今私の上にいる。
そう思うだけで興奮が高まり、彼女は満たされるような気持ちになった。
「は……、」
暑そうに身体を起こすと我龍はまだ着たままだったシャツを脱ぎ捨てる。そういう世界の人だと薄々気付いていたものの、そのインパクトのある紋に彼女の目がまた大きくなった。
「…安心しろや。お前の名前も聞かねぇし金輪際関わるつもりはねェ」
そこで彼女は初めて彼の口元が上がるのを見た。
あからさますぎる墨が鍛え上げられた筋肉に流れるように彫られている。両方の鎖骨の半分ほどから下に向かって黒や灰や赤といった色が目の前を染めた。
ただ、その光景に畏怖よりもこの身体に触れられるという先を想像して鼓動が早くなる。
抗えない。引力のようにその身体に引き寄せられる。
彼女はきゅっと唇を結び、身体を起こして彼のベルトに手をかけた。
寛げたスラックスから取り出したそのサイズに一瞬怯みかける。躊躇う間に後頭部に回った手が彼女の顔を股間に押し付けた。
「おら、さっさと舐めろ」
「んっ!…ん、ふ…っ」
くらくらするような匂いと強制される乱暴さに何故か余計に身体が熱くなる。苦しいと思うのに必死になって口の中のものを扱いた。全て入りきらないところは手を使って愛撫する。徐々に硬度を持っていくのに安心すると同時にその膨張する質量に口内がさらに圧迫された。
我龍は頭を押さえ付けながら彼女の顔を見るでもなく目を閉じていた。弱いところに刺激が与えられる度に下腹部がぴくりと反応する。
しばらくすると完全に質量の増したそこから頭を引き剥がすように離され、彼女は我龍の顔を見上げた。
「手ェついて後ろ向け」
「……っ、はい…」
その情動を載せた表情に鼓動が早くなる。熱の灯った獣のような眼をもう少し見たいと思ったが、彼女は言われた通りに前を向いて四つん這いの姿勢になった。
次に何をされるのか見えないことでまた身体は熱くなる。
するりとスカートの中に入った手が手慣れた様子で下着だけを引っ張り下ろした。
「あ……っ」
「は、んだコレ。見かけによらずやらしい身体してんだな、アンタ」
「は…っ、ん」
力強い左腕が彼女の身体を浮かせると隙間に入った右手がパチンとホックを外して下着を押し上げる。
「あ、」と彼女が気付いた時には形の良い胸がさらけ出され、大きな手に揉みし抱かれていた。そのまま首筋に唇が荒々しく寄せられる。
乱暴に、それでも確実に情感を高めていく動きに翻弄されるまま彼女は漏れ出そうな声を手のひらで覆った。
そっと目を開けると自分の上にのし掛かる男と間近で視線が絡み合う。その無表情に情欲を写した目にずくんと身体が疼く。黒いシャツの下に伺える隆々とした筋肉に触りたいと思った。
何もかも忘れるくらいに無茶苦茶にして欲しい。
彼女にとってもそんな夜だった。普段なら絶対近寄らないような風貌の彼に声をかけたのもそのせいだ。
射るような目つきに明らかに人を近付けない雰囲気。
ただ、「怖い」よりも強い雄に惹き付けられるような、本能的な魅力に抗えなかったのも事実だ。
その男が今私の上にいる。
そう思うだけで興奮が高まり、彼女は満たされるような気持ちになった。
「は……、」
暑そうに身体を起こすと我龍はまだ着たままだったシャツを脱ぎ捨てる。そういう世界の人だと薄々気付いていたものの、そのインパクトのある紋に彼女の目がまた大きくなった。
「…安心しろや。お前の名前も聞かねぇし金輪際関わるつもりはねェ」
そこで彼女は初めて彼の口元が上がるのを見た。
あからさますぎる墨が鍛え上げられた筋肉に流れるように彫られている。両方の鎖骨の半分ほどから下に向かって黒や灰や赤といった色が目の前を染めた。
ただ、その光景に畏怖よりもこの身体に触れられるという先を想像して鼓動が早くなる。
抗えない。引力のようにその身体に引き寄せられる。
彼女はきゅっと唇を結び、身体を起こして彼のベルトに手をかけた。
寛げたスラックスから取り出したそのサイズに一瞬怯みかける。躊躇う間に後頭部に回った手が彼女の顔を股間に押し付けた。
「おら、さっさと舐めろ」
「んっ!…ん、ふ…っ」
くらくらするような匂いと強制される乱暴さに何故か余計に身体が熱くなる。苦しいと思うのに必死になって口の中のものを扱いた。全て入りきらないところは手を使って愛撫する。徐々に硬度を持っていくのに安心すると同時にその膨張する質量に口内がさらに圧迫された。
我龍は頭を押さえ付けながら彼女の顔を見るでもなく目を閉じていた。弱いところに刺激が与えられる度に下腹部がぴくりと反応する。
しばらくすると完全に質量の増したそこから頭を引き剥がすように離され、彼女は我龍の顔を見上げた。
「手ェついて後ろ向け」
「……っ、はい…」
その情動を載せた表情に鼓動が早くなる。熱の灯った獣のような眼をもう少し見たいと思ったが、彼女は言われた通りに前を向いて四つん這いの姿勢になった。
次に何をされるのか見えないことでまた身体は熱くなる。
するりとスカートの中に入った手が手慣れた様子で下着だけを引っ張り下ろした。
「あ……っ」
「は、んだコレ。見かけによらずやらしい身体してんだな、アンタ」