難攻不落な彼に口説かれたら
6、動揺する彼女 ー 仁side
「……美味しい」

ホットミルクをのんで落ち着いたのか、雪乃が笑顔を見せた。

「やっと笑った」

雪乃の笑顔を見て俺もホッとして、彼女の頰に触れる。そうせずにはいられなかった。

「お代はこれでいいよ」

それは雪乃にキスする口実。

顔を近づけ、彼女の柔らかい唇に口付ける。

もう何度もキスしたし、お互いの唇の感触は知っている。

でも、不思議と飽きることはない。

キスをしていると、雪乃と心が繋がるような気がするからかもしれない。

上手く言えないけど……心が満たされるんだ。

昨夜歓迎会に出席した時は、彼女とこうなるとは思わなかった。


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