難攻不落な彼に口説かれたら
『女子寮だからねえ、片岡君は入れないよ』
この酔っ払い。
『いいから、教えて』
『教えません』
雪乃はフンと子供のようにソッポを向く。
『じゃあ、古賀さんに聞く』
スーツのポケットからスマホを取り出すと、雪乃は『駄目!』と言って俺の手から素早くスマホを奪った。
『この駄々っ子。じゃあ、どこに行きたいの?』
溜め息交じりの声で聞けば、雪乃は急に寂しそうな顔で言った。
『……片岡君と一緒にいたかっただけ。ごめん。私……ひとりで帰る』
俺にスマホを返すと、雪乃はタクシーのドアに手をかける。
そんな可愛いこと言われて、帰せるわけがない。
寿司屋で『大好き』って言われた時は、彼女が酔っていたから本気にはしていなかった。
この酔っ払い。
『いいから、教えて』
『教えません』
雪乃はフンと子供のようにソッポを向く。
『じゃあ、古賀さんに聞く』
スーツのポケットからスマホを取り出すと、雪乃は『駄目!』と言って俺の手から素早くスマホを奪った。
『この駄々っ子。じゃあ、どこに行きたいの?』
溜め息交じりの声で聞けば、雪乃は急に寂しそうな顔で言った。
『……片岡君と一緒にいたかっただけ。ごめん。私……ひとりで帰る』
俺にスマホを返すと、雪乃はタクシーのドアに手をかける。
そんな可愛いこと言われて、帰せるわけがない。
寿司屋で『大好き』って言われた時は、彼女が酔っていたから本気にはしていなかった。