難攻不落な彼に口説かれたら
一緒について来た雪乃は、心ちゃんの身体にコートをかけた。

「寝顔可愛いね」

俺が心ちゃんの寝顔を眺めながらそう言うと、雪乃は小さく笑った。

「ほんと天使みたい。あっ、心ちゃんのプレゼント横に置いておこう」

「そうだね。きっと起きたらビックリするよ」

雪乃は小走りでプレゼントを取りに行く。

「サンタも大変だ」

雪乃の後ろ姿を見て、思わず笑った。

その後は、専務がケーキを持って現れたりして、賑やかだった。

ケーキを頂いていると、古賀さんが息急き切って現れた。

「心、パパの心臓止まるかと思ったぞ」

心ちゃんに駆け寄り、古賀さんはギュッと抱き締める。

「コースター、上手に出来たんだよ」

心ちゃんがポケットからコースターを取り出して古賀さんに見せる。
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