難攻不落な彼に口説かれたら
「古賀さんの代理だし、そこは終始笑顔でいたよ。まだアルコール抜けてないし、酒臭い気がする」
仁にはやはり苦行だったようだ。
いくら飲み会が嫌でももう大人だし、仏頂面ではいられないよね。
「そう?」
顔を近づけクンと仁の匂いをかごうとしたら、カブッと彼に鼻を噛まれた。
「ぎゃあ‼︎」
痛くはなかったけど、仁の突然の奇行に驚いて目をパチクリさせると、彼に軽くツンと頭を突かれた。
「な、何?」
仁は、ダメな子を見るような目で私を見ている。
「雪乃は無防備過ぎ。今みたいな手で男は突然手を出すよ。それ、俺以外の人間にはやらないでね」
仁に言われて、「あっ」と間抜けな声を上げる。
「身に覚えあるんだ?」
仁の追及に顔が強張る。
「……秀兄とか小野寺君にね。でも、ふたりなら大丈夫だよ」
仁にはやはり苦行だったようだ。
いくら飲み会が嫌でももう大人だし、仏頂面ではいられないよね。
「そう?」
顔を近づけクンと仁の匂いをかごうとしたら、カブッと彼に鼻を噛まれた。
「ぎゃあ‼︎」
痛くはなかったけど、仁の突然の奇行に驚いて目をパチクリさせると、彼に軽くツンと頭を突かれた。
「な、何?」
仁は、ダメな子を見るような目で私を見ている。
「雪乃は無防備過ぎ。今みたいな手で男は突然手を出すよ。それ、俺以外の人間にはやらないでね」
仁に言われて、「あっ」と間抜けな声を上げる。
「身に覚えあるんだ?」
仁の追及に顔が強張る。
「……秀兄とか小野寺君にね。でも、ふたりなら大丈夫だよ」