難攻不落な彼に口説かれたら
お互い黙ってテレビを観たり、音楽を聴いていた時もあったが、沈黙していても苦ではなかった。
普通は同じ空間に他人がいればそれなりに気詰まりな空気が漂うが、雪乃とはそうはならない。
彼女の纏っている空気のせいもあると思う。
高校の時も感じていたが、雪乃の側は居心地がいいのだ。
チーズオムレツが出来上がると、簡単なサラダを作り、冷凍庫からパンを取り出してオーブンで焼く。
さあて、パンが焼き上がる前に、姫を起こしに行きますか。
キッチンを出て寝室に戻ると、まだ夢の中の雪乃に声をかけた。
「雪乃、そろそろ起きないと遅刻するよ」
「う〜ん、……もうちょっと」
雪乃はまだ寝足りないのか、枕にギュッと抱きつく。
休日ならもっと寝かせてあげたいが、今日も会社はあるしそういうわけにはいかない。
「起きないと、俺が着替えさせるけど、いいの?」
普通は同じ空間に他人がいればそれなりに気詰まりな空気が漂うが、雪乃とはそうはならない。
彼女の纏っている空気のせいもあると思う。
高校の時も感じていたが、雪乃の側は居心地がいいのだ。
チーズオムレツが出来上がると、簡単なサラダを作り、冷凍庫からパンを取り出してオーブンで焼く。
さあて、パンが焼き上がる前に、姫を起こしに行きますか。
キッチンを出て寝室に戻ると、まだ夢の中の雪乃に声をかけた。
「雪乃、そろそろ起きないと遅刻するよ」
「う〜ん、……もうちょっと」
雪乃はまだ寝足りないのか、枕にギュッと抱きつく。
休日ならもっと寝かせてあげたいが、今日も会社はあるしそういうわけにはいかない。
「起きないと、俺が着替えさせるけど、いいの?」