難攻不落な彼に口説かれたら
「ああ。納会前に社内の様子を見て回ろうと思ったんだが……さっきも転んだしいつ転ぶかわからんな」
社長は、少し困った顔で仁に説明する。
「では、僕も付き合いますよ」
仁は笑顔でそう申し出ると、社長に手を貸す。
社長は「じゃあ、また後で」と言って私と沢渡さんに向かって手を挙げると、仁と共にこの場を去った。
「片岡さんがいてくれるなら社長も安心ね」
沢渡さんはハーッと息を吐く。
きっとさっきの音を聞き、社長が転んだのかと思ってハラハラしたのだろう。
「沢渡さんも大変ですね」
周囲に社長の病気のことがバレないようにいろいろと気を使ったに違いない。
「社長が病気に対して前向きだから助かるわ。片岡さんも来てくれたし、かなり心強いと思うわよ。今、秘書室の冷蔵庫の在庫処分をしてるとこなの。雪乃ちゃんも付き合ってよ」
社長は、少し困った顔で仁に説明する。
「では、僕も付き合いますよ」
仁は笑顔でそう申し出ると、社長に手を貸す。
社長は「じゃあ、また後で」と言って私と沢渡さんに向かって手を挙げると、仁と共にこの場を去った。
「片岡さんがいてくれるなら社長も安心ね」
沢渡さんはハーッと息を吐く。
きっとさっきの音を聞き、社長が転んだのかと思ってハラハラしたのだろう。
「沢渡さんも大変ですね」
周囲に社長の病気のことがバレないようにいろいろと気を使ったに違いない。
「社長が病気に対して前向きだから助かるわ。片岡さんも来てくれたし、かなり心強いと思うわよ。今、秘書室の冷蔵庫の在庫処分をしてるとこなの。雪乃ちゃんも付き合ってよ」