難攻不落な彼に口説かれたら
付箋に【よいお年を☺︎】とだけ書いて、ファイルに貼っておいた。
「これでよし!」
自分のデスク周りも片付けると、納会会場に向かう。
さっき秘書室でお菓子を食べたせいか、口元が気になってトイレに寄ろうとしたら、受付の桃園さんの声が聞こえた。
「片岡さん、経営企画室の中村さんと付き合ってるんですよね?どうして私じゃダメなんですか!」
『片岡』という名字に反応して身体がビクッと反応する。
〝見るな〟って頭の中で声が聞こえたのに、仁が気になってトイレのある通路をそっと覗く。
すると、桃園さんが仁の腕に手を絡め彼に上目遣いで迫っていた。
正視するのが辛くて踵を返すと、ドンと誰かにぶつかった。
「何で逃げんの?」
「これでよし!」
自分のデスク周りも片付けると、納会会場に向かう。
さっき秘書室でお菓子を食べたせいか、口元が気になってトイレに寄ろうとしたら、受付の桃園さんの声が聞こえた。
「片岡さん、経営企画室の中村さんと付き合ってるんですよね?どうして私じゃダメなんですか!」
『片岡』という名字に反応して身体がビクッと反応する。
〝見るな〟って頭の中で声が聞こえたのに、仁が気になってトイレのある通路をそっと覗く。
すると、桃園さんが仁の腕に手を絡め彼に上目遣いで迫っていた。
正視するのが辛くて踵を返すと、ドンと誰かにぶつかった。
「何で逃げんの?」