難攻不落な彼に口説かれたら
何も答えられずポカンとしている私に、片岡君はさらに質問を投げかけてくる。
「病み上がりじゃなかった?こんな遅くまでいたら古賀さんに怒られるんじゃないの?」
「も、もう少ししたら帰ります。コホッコホッ」
それだけ答えて、またディスプレイに視線を戻す。
『もう少し』とは言ったけど、あと一時間は余裕でかかりそう。
でも、片岡君はすぐに帰るだろうし、彼には関係ない。
なのに、彼は私が作業しているのをじっと見ている。
「明日の経営会議の資料が見たくて戻って来たんだけど」
うっ……、そうきたか。
「すみません。その資料、古賀さんには明日の十時まででいいって言われたから、今作っているんです。明日でいいですか?」
「出来たとこまででいいから俺に見せて。その間に、ご飯食べれば?その様子だとまだ夕飯食べてないんでしょ?」
「病み上がりじゃなかった?こんな遅くまでいたら古賀さんに怒られるんじゃないの?」
「も、もう少ししたら帰ります。コホッコホッ」
それだけ答えて、またディスプレイに視線を戻す。
『もう少し』とは言ったけど、あと一時間は余裕でかかりそう。
でも、片岡君はすぐに帰るだろうし、彼には関係ない。
なのに、彼は私が作業しているのをじっと見ている。
「明日の経営会議の資料が見たくて戻って来たんだけど」
うっ……、そうきたか。
「すみません。その資料、古賀さんには明日の十時まででいいって言われたから、今作っているんです。明日でいいですか?」
「出来たとこまででいいから俺に見せて。その間に、ご飯食べれば?その様子だとまだ夕飯食べてないんでしょ?」