難攻不落な彼に口説かれたら
雪乃は何か思いしたのか絶句して固まる。

「そう言えば、古賀さんが昨日の動画撮って送ってくれたんだ」

ニコッと笑うと、スマホを取り出して雪乃に見せた。

動画を見てギョッとした顔になる彼女。

「……死にたい」

雪乃は、絶望的な顔をしてガックリと肩を落とす。

「大丈夫。可愛かったし、これで俺達のこと公表する手間が省けたから」

満面の笑みを浮かべながら言うと、雪乃は涙目で俺を見て項垂れた。

「大丈夫じゃない。……もう会社行けないよ」












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