難攻不落な彼に口説かれたら
エレベーターが少し空いてきてようやく動けるようになり、目の前の男性から離れようとするも、彼のコートのボタンに髪の毛が絡まっていて髪が引っ張られた。
「いたっ」
思わず小さく声を上げ、髪が絡まった痛みで顔をしかめる。
嘘……。
どうして急いでいる時に限ってこうトラブルのだろう。
自分の髪の毛をボタンから外そうとするが、焦れば焦るほどうまくいかない。
「あれっ?あれれ?」
何で解けないの?
ひどく動揺していると、不意に真上から声が聞こえた。
「降りたいんだけど」
二十代後半くらいの低いイケメンボイス。
聞き覚えのある声だと頭の隅で思いながらも、今はこの絡まった髪のことしか考えられない。
「いたっ」
思わず小さく声を上げ、髪が絡まった痛みで顔をしかめる。
嘘……。
どうして急いでいる時に限ってこうトラブルのだろう。
自分の髪の毛をボタンから外そうとするが、焦れば焦るほどうまくいかない。
「あれっ?あれれ?」
何で解けないの?
ひどく動揺していると、不意に真上から声が聞こえた。
「降りたいんだけど」
二十代後半くらいの低いイケメンボイス。
聞き覚えのある声だと頭の隅で思いながらも、今はこの絡まった髪のことしか考えられない。