難攻不落な彼に口説かれたら
朝は片岡君は経営会議に秀兄と出るので、研究所に向かうのは午後一になった。
大至急で依頼した片岡君の名刺と公用携帯も届いてタイミング的にはちょうどいい。
「中村さん、準備はいい?」
片岡君に声をかけられバッグを手に取る。
「はい」
基本的に内勤の私は、出張は年に1-2回あるかないか。
しかも、同行者は片岡君ということでドキドキだ。
坂戸にある研究所までは電車とタクシーで約二時間。
何を話せばいいのか戸惑っていた私だけど、意外にも片岡君から話を振ってきた。
「坂戸の研究所って行ったことあるの?」
「はい。年に一回研究発表会があるんですけど、受付の助っ人に借り出されたことがあるんです」
「敬語止めたら?初対面じゃないんだし」
片岡君の意外なツッコミに呆気に取られる。
大至急で依頼した片岡君の名刺と公用携帯も届いてタイミング的にはちょうどいい。
「中村さん、準備はいい?」
片岡君に声をかけられバッグを手に取る。
「はい」
基本的に内勤の私は、出張は年に1-2回あるかないか。
しかも、同行者は片岡君ということでドキドキだ。
坂戸にある研究所までは電車とタクシーで約二時間。
何を話せばいいのか戸惑っていた私だけど、意外にも片岡君から話を振ってきた。
「坂戸の研究所って行ったことあるの?」
「はい。年に一回研究発表会があるんですけど、受付の助っ人に借り出されたことがあるんです」
「敬語止めたら?初対面じゃないんだし」
片岡君の意外なツッコミに呆気に取られる。