難攻不落な彼に口説かれたら
中村さんはまだ今朝の髪の毛の件を気にしてか、謝ってきた。
だが、また咳をして最後まで言い切れない。
古賀さんがインフルエンザがどうとか言ってたし、病み上がりでまだ体調は良くないのだろう。
俺のことを気にする前に自分の身体の心配をすればいいのに……。
『……別にいい』
そう冷淡に返して歩き去ろうとする俺の腕を彼女はガシッと掴んだ。
『あっ、待って!』
『まだ、何か?』
『二十日か二十二日の夜って空いてますか?』
その質問に嫌な予感がした。
『……二十二日なら空いてるけど、何で?』
中村さんが個人的に俺を誘うというのは、過去の経験からいってない。
多分飲み会関係だろう。
『片岡さんの歓迎会をやるんで空けておいて下さい』
だが、また咳をして最後まで言い切れない。
古賀さんがインフルエンザがどうとか言ってたし、病み上がりでまだ体調は良くないのだろう。
俺のことを気にする前に自分の身体の心配をすればいいのに……。
『……別にいい』
そう冷淡に返して歩き去ろうとする俺の腕を彼女はガシッと掴んだ。
『あっ、待って!』
『まだ、何か?』
『二十日か二十二日の夜って空いてますか?』
その質問に嫌な予感がした。
『……二十二日なら空いてるけど、何で?』
中村さんが個人的に俺を誘うというのは、過去の経験からいってない。
多分飲み会関係だろう。
『片岡さんの歓迎会をやるんで空けておいて下さい』