難攻不落な彼に口説かれたら
片岡君が社長の甥って美鈴さんから教えられた時は、小野寺君の情報もあったし、それほど驚かなかった。
でも、本人から聞きたかったなって思う。
研究所に一緒に行って話す時間は一杯あったのに、片岡君は自分のことは一切喋らなかった。
アメリカでどう過ごしていたとか、今どこに住んでるとか……。
うどん屋に入った時も、仕事の話ばっかりで……。私は電車での膝枕事件に動揺しまくってて、秀兄の子供の心ちゃんの話しかしてなかったような気がする。
あの時は確か……片岡君にインフルエンザ移された時の話題を振られたんだよね……。
「性格はどうなの?雪乃ちゃん、片岡さんと席隣なんでしょう?」
美鈴さんは腕を組むと、私に目を向けた。
「無表情だから冷たく見えますけど……意外に優しいのかな?」
でも、本人から聞きたかったなって思う。
研究所に一緒に行って話す時間は一杯あったのに、片岡君は自分のことは一切喋らなかった。
アメリカでどう過ごしていたとか、今どこに住んでるとか……。
うどん屋に入った時も、仕事の話ばっかりで……。私は電車での膝枕事件に動揺しまくってて、秀兄の子供の心ちゃんの話しかしてなかったような気がする。
あの時は確か……片岡君にインフルエンザ移された時の話題を振られたんだよね……。
「性格はどうなの?雪乃ちゃん、片岡さんと席隣なんでしょう?」
美鈴さんは腕を組むと、私に目を向けた。
「無表情だから冷たく見えますけど……意外に優しいのかな?」