難攻不落な彼に口説かれたら
片岡君は最初に私に気づいたが、特に何も言わずに美鈴さんに目を向けた。
「三時半に打合せが入ってるので、十分位ならいいですよ」
「わかった。ありがとう」
ドアを閉めて去ろうとする片岡君の腕を麗奈ちゃんが慌てて掴む。
「あっ、片岡さん、来週の水曜日に秘書室の忘年会があるんですけど、よかったらどうですか?」
「そういうの興味ないから」
片岡君は冷淡にそう返事をすると、麗奈ちゃんの腕を外して秘書室を後にした。
彼が出て行って数秒シーンとなる秘書室。
まず最初に口を開いたのは麗奈ちゃん。
「あ~ん、やっぱり断られた~!」
麗奈ちゃんは、ショックを受けながら私に抱きついて泣きつく。
「あの片岡君相手によく頑張ったよ。落ち込まないで。誰が誘っても絶対断るから。自分の歓迎会でさえ、最初は不要だって断ったくらいなんだからね」
「三時半に打合せが入ってるので、十分位ならいいですよ」
「わかった。ありがとう」
ドアを閉めて去ろうとする片岡君の腕を麗奈ちゃんが慌てて掴む。
「あっ、片岡さん、来週の水曜日に秘書室の忘年会があるんですけど、よかったらどうですか?」
「そういうの興味ないから」
片岡君は冷淡にそう返事をすると、麗奈ちゃんの腕を外して秘書室を後にした。
彼が出て行って数秒シーンとなる秘書室。
まず最初に口を開いたのは麗奈ちゃん。
「あ~ん、やっぱり断られた~!」
麗奈ちゃんは、ショックを受けながら私に抱きついて泣きつく。
「あの片岡君相手によく頑張ったよ。落ち込まないで。誰が誘っても絶対断るから。自分の歓迎会でさえ、最初は不要だって断ったくらいなんだからね」