大人の心になってあなたに会いに行く
僕はナナに頭を下げて、少し泣いた。

けど、もう僕は泣かない。

いや、泣いちゃいけないんだ。
あの泣き虫の為に。


だから、僕は君と離れた場所で耐えて耐えて、王子様なんかにはなれない。


きっと、王子様を引き立てる脇役のやつか悪役だろう。


でも、それでも僕は君が笑顔でいてくれるならと思って選んだ道だから、もう踏み出さないといけない。


有難う。僕の最初で最後の愛する人。
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