大人の心になってあなたに会いに行く
私は、その後ちゃんと目的地について私の家族と智久の家族が楽しそうに話していたが、私は、ひとり上の空だった。

そして、彼の存在を忘れられないまま私は18歳になった。

何度か智久の家を訪ねても彼はどこにいるのか、そして、智久に兄がいるのか?と聞いても答えてくれなかった。

いや、多分答えられなかったのだろう。
彼の家には何か人には言えない秘密があるのだろうか…。

そうした疑問が日々強くなっていった。


そして、私は知ることになる。

彼の本当の正体を……。


私が、智久の家に私の両親と妹2人と改めて来たときだった。


その時は、改めて2つの家の顔合わせみたいな感じで、私と智久の婚約はほぼ決まっているも同然だった。
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