大人の心になってあなたに会いに行く
だから、この日はお互いの家族全員が集まってお食事会みたいな感じだった。

だから、もちろん彼もいた。

何年ぶりだろう。

貴方の顔を見たのは…。  

すっかり見ないうちに、がたいも少し男らしくなっている。

だけど、やっぱり顔は整ったまま。

そんな貴方に私は話しかけることすら出来なかった。

私は、貴方がこの家で肩身を狭い想いをしていることを知ってしまったから。
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