大人の心になってあなたに会いに行く
そして、今の私と彼だけが全く何も喋らない状態になった。


私は、元々よく喋る方ではなかったが彼は遠慮しているのだろう。


私は、彼が智久の家の養子だったことをなぜ聞かされておらず、妹の琴は聞かされていたのか……。


私はそれだけが、本当に納得行かなかった。
納得行かなかったのはそれだけではない。

この家の養子だからと言って引け目を感じさせる家柄が気に入らないのだ。

なんて、思っていたらいつの間にか食事が終わって両家の親たちは仲良く話していた。
そして、私達がこの右京家の家に泊まることになったのだ。
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