大人の心になってあなたに会いに行く
そして、私は妹と久しぶりに二人で個室でゆっくり座って話すことにした。

「ねぇ、お姉ちゃんありがとね。
私ね、すっごい幸せなんだよ〜!
でもさ……お姉ちゃん……にも幸せになって欲しくて…でさ!」

「あのね、琴。
私は貴女に謝らないといけない。」

「え…。」

そういった琴の顔は今まで見た顔とは全く違っていた。
そして、私はふぅー…っと息を吐きゆっくり目を開けて琴の方を向いて言った。

「私、ゆ、勇斗さん…、がす…好きなの…」

そう言った私は泣いていた。
それに驚いた顔をせずにただ琴は私を抱きしめてくれた。
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