大人の心になってあなたに会いに行く
かなうはずもない…。私なんか…。
そんな想いを抱え、高校2年になった。
私の担任は右京先生。
嬉しさよりも、これ以上好きになりすぎたくない…。もう、辛い想い、報われない恋はしたくない気持ちのほうが強かった。
改めて、クラスの自己紹介の時出席番号順だったので、川越なのでわりと早めだった。
そして、私の番になるといつもの優しい声で
「じゃ、奏」
なんて言うから…
他のクラスメイトが少しだけ驚いて、
「なんで〜川越さんだけ下の名前なんですかぁ〜?」
といったので、先生はあっ…、という顔をしたがすぐに、
「ああーなんだ?お前らも下の名前で読んだほうがいいのか?
奏は中1からコレだから、ごめんごめん〜」
そう先生が言うと、女の子達はみんな下の名前で呼ぶことを希望した。
私は、先生が私だけ下の名前で呼ぶことにいつか終わりは来るだろうと思っていたし、逆に今までなかったのが不思議なぐらいだと、何故か冷静な自分がいた。
そんな想いを抱え、高校2年になった。
私の担任は右京先生。
嬉しさよりも、これ以上好きになりすぎたくない…。もう、辛い想い、報われない恋はしたくない気持ちのほうが強かった。
改めて、クラスの自己紹介の時出席番号順だったので、川越なのでわりと早めだった。
そして、私の番になるといつもの優しい声で
「じゃ、奏」
なんて言うから…
他のクラスメイトが少しだけ驚いて、
「なんで〜川越さんだけ下の名前なんですかぁ〜?」
といったので、先生はあっ…、という顔をしたがすぐに、
「ああーなんだ?お前らも下の名前で読んだほうがいいのか?
奏は中1からコレだから、ごめんごめん〜」
そう先生が言うと、女の子達はみんな下の名前で呼ぶことを希望した。
私は、先生が私だけ下の名前で呼ぶことにいつか終わりは来るだろうと思っていたし、逆に今までなかったのが不思議なぐらいだと、何故か冷静な自分がいた。