大人の心になってあなたに会いに行く
僕は後悔なんてしていない。
僕が奏に今出来る事は、多分全てしたつもりだ。

だから、どうってことは無いかもしれない。
けど、奏と律と弦には本当に申し訳ない。

俺の勝手な行動のせいで、バンドは休止になった。


けど…。俺はそこまでしてでもやらなきゃいけない事があるんだ。


「これが俺の最初で最後のわがままだから、お願いします。リバーヴを辞めさせて下さい。」

そう、ナナに僕は夏フェスの前に言った。
すると、ナナは怒らずに僕の頭をポンっとして、

「……。俺はいつでもお前の味方だからな…。やってこい、お前の好きなように。」


それだけ言って、後は何も言わなかった。
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