来たれ文化祭
もう、妙には遥しか残っていなかった。
「遥くん?私 北川 妙です」
「たえ?多美ちゃんに名前が似ているね」
にっこり言う。
か、可愛い。
「多美ちゃ~ん」
遥は多美先生に抱きつく。
嫌がる多美先生。
「人前でやめてよ~。
遊ばないで!!
本気じゃないくせに」
「本気じゃなくてもいいじゃ~ん。
遊びで一回ね。
つーかいつもの妄想変な叫びやってよ~」
多美先生から離れない遥。
それは教師と生徒というより、恋人のようにも見えなくもない。
多美先生の妄想変な叫びとはいったい……。