来たれ文化祭

栄は去年、男に乱暴されそうになった本人だ。

「恐かった。
 立ち入り禁止の教室に無理やりつれてかれて…」

墨のついた筆を半紙の上でぐるぐるする栄。

栄は眼鏡っ子だ。

そして、ナイスなプロポーションでデカパイの持ち主だ。

大きな胸が揺れる。

友人が『大きい、大きい』と、もみあらす。

それを見た男たちが悪さをしたのだ。

(まったく…困ったものだ)

と、妙は当時思っていた。

「ごめんなさい」

栄のことを思うと何とも言えなくなった。

「まぁ~栄、思い出さない方がいいよ」

優しい郁子先パイ。

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