ほっとけないのはお互い様
第一章・春・
・新学期・
桜舞う4月この学校で見る2回目の桜
「きれい・・・」
結局去年は友達はできなかった・・・幼いときからまわりに合わせるのが苦手というか自分の気持ちを素直に伝えるのができない
「あった・・・また三組か」
・桜井小春・きっとあたし以外にこの名前を気にする人は誰も居ない
新しい学年、新しいクラス、でもあたしにはどうでもいいまた何事もなく一年過ぎるとその時は思っていた
「クラス委員になるやつ居ないか?」
先生のお決まりの言葉そしてお決まりの沈黙
「桜井さんがいいと思います!」
「え?」
まったく知らない女子から私の名前があげられた
「桜井、どうだ?」
「え!あ、はい」
「じゃあ頼むな」
本当は嫌だでも断ることができないそれがあたしの悪いとこ