ほっとけないのはお互い様

 「あとは男子のクラス委員なんだが」

 また沈黙

 「いないか・・・佐田!お前やってくれないか?」

 先生からのご指名

 「別にいいっす」

 「じゃあ頼むな!クラス委員は桜井小春と佐田翔馬の二人に決まり」

 とりあえず拍手めんどい事を押しつけられた皆さんからの

 「よろしく佐田君・・・」

 「よろしく・・・」

別にクラス委員はもうなれている去年も一年やっていたのだから

 その日の放課後

 「改めてよろしくお願いします佐田くん」

 「君、自分の意見はちゃんと言った方がいいと思うよ」

 「え?」

 「君みないなやつ見てて一番イライラする」

 目線も合わせない佐田くん

 「ほっといて!」

 あまりにも言われたい放題だったから自分でもびっくりするくらい大声が出てしまった
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