例えば君に恋しても


ただ

ただ・・・

好きな人のそばにいたかっただけだった。

ただ

愛する人とずっと一緒にいたかった。


それさえも叶わない。

こんな孤独を知らなきゃいけない理由などないはずなのに


結局はいつも一人。


どんなに足掻いても変えられないなら

愛なんて知らずに生きたほうがよっぽど楽なんだ。

期待しなければ傷つくこともない。

傷つくことを恐がって

誰かにすがろうとするから

罰かあたるのに・・・。


望まなければ、幸も不幸もないのに・・・



夢物語が現実になることはない。

王子さまも

ヒーローもこの世界にはいない。

この世界にいるのは

弱者と強者のみ。

喰うか喰われるか

騙すか騙されるか


それなら私は


強者になりたい。


もう二度と

傷つかなくていいように






< 53 / 177 >

この作品をシェア

pagetop