My.doctor…?
「最近の携帯ってすごいな。高画質で録画時間も長い」


「アンタ…まさか」



未だ痛みにもがく男だが
やはり自分にとって立場が悪くなる事には反応が早い。



「今までの会話、画像付きでしっかり録画した。あとはこれを…」



メールを作成し
ある男に送信っと…。



「…どうするつもりだ?」


「物的証拠ってヤツだからな。お前の悪事を記録しといて、警察に通報」


「け、警察!?」



マズイと思ったんだろ。
男はヨロヨロと立ち上がり
逃げ出した。


だがその前に…



「山田太郎。署までご同行を」



1人の警官が
男の行く手を阻んだ。

警察を見た男は
案外あっさりと観念した。

結構簡単だったな…。



「おい、翔灯」



警察男
堂々と名指しするな。
色々バレるだろ。



「あ?」


「よくやった。さすが俺のダチ」


「うるせーよ」



ったく…調子いい男だな。
さも『俺の手柄』みたいな顔しやがって。



「あとの処理は頼んだぞ。例のアレは忘れないように」



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