My.doctor…?
「 お前…自分が何したかわかってんのか?」


「…わかってる。だから翔灯に話さなきゃって…」


「俺に話した所で、何も解決しない」



それよりも先に
咲桜ちゃんを見つけないと。



彼女が行きそうな所を考えろッ

今どんな気持ちでいるのか
忘れちゃいけない。



「…姫宮さんがいなくなって、心配?」 


「当たり前だろッ!喘息持っているんだ。もし発作を起こして、どこかで倒れていたら…ッ」



ストーカーに遭った時の様に
発作に気付くのが遅くなれば
その分、命の保証はないんだ。



「ごめんなさい…私…あの娘が喘息があったなんて知らなくて…」


「言っただろ。咲桜ちゃんは"患者"だって」


「ごめんなさい…ッ」



柚花はついに
泣き出してしまった。


その涙に
俺は目が覚めた。


"元はといえば誰のせいでこうなったのか"



「俺の責任…」


「え…?」



しっかり説明せずに
中途半端に柚花との事に関わったのは
俺だ。


椿の忠告は
こういう事だったのか…。







< 274 / 316 >

この作品をシェア

pagetop