My.doctor…?
悪魔降臨だ…。


あたしに拒否権はナシと?
だって完全に命令系だもんね。


だからって…
あたし一応女だよ?
なのに1つ屋根の下
男女が一緒って


ないよ!

絶ッッ対ない!!


有り得ないから!!!



「先生やっぱりッッ」



この話を断ろうとするが
先生が途中で口を挟んだ。



「ほら、着いたよ」



この話をしている間に
いつの間にか家に到着していた。


だけど降りる前に
ちゃんと言いたかった。



「やっぱりあたしは、先生の家には行けない」


「…男と女だから?」



わかってるんじゃん。



「そうです。当たり前じゃないですか。いくらあまり帰って来ないとは言え…ダメですよ」


「ただの入院だ。そんなに深く考えるな」



先生は軽くしか考えてないかもしれない。

だけどあたしには
そんな簡単には思えない。


男の人と住む事に
『軽い気持ちで』なんて
無理に決まってる。



「あたしは、速水先生とは違う。そんな単純じゃない」



半分怒り気味に言い、急いでシートベルトを外し、ドアを開けて降りようとした時…




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