うつりというもの
究極の選択に、みんなといることを選んだ季世恵も含めて、全員で懐中電灯を持って中に入った。
先頭は教授と遥香、その次に忍と季世恵、そして一番後ろを橋本が歩いた。
鉄の格子柵もそれなりに古かったが、木の格子柵はさらに古い感じだった。
「多分、この木の柵の方が先にあったんだろうな。その後、あの鉄の柵がさらに外側に付けられたと思う」
教授が木の格子柵を調べながら言った。
さらに、「この少し新しい足跡は、一人だな」と、地面を照らしながら言った。
「前に鍵を壊して入った奴ですか?」
「ああ」
「一人でこんなとこに?信じられない!!」
季世恵さんが少し壊れた。
「何のために入ったんでしょうか?」
遥香が季世恵に苦笑しながら言った。
「それは塚まで行ってみないとわからんな」
「まあ、そうですよね」
教授が冷んやりとした暗闇の中を先に進み始めたので、遥香達も付いて行った。
真っ暗な中で、5本の光条がその暗闇を無くそうと交錯していた。
何か恐ろしいものがその光の中に照らし出されたらと、誰もが怯えながらではあった。
でも、その光の中に照らし出されるのは、洞穴の少し濡れた様な岩肌だけで、特に人の手が加えられたものはなかった。
先頭は教授と遥香、その次に忍と季世恵、そして一番後ろを橋本が歩いた。
鉄の格子柵もそれなりに古かったが、木の格子柵はさらに古い感じだった。
「多分、この木の柵の方が先にあったんだろうな。その後、あの鉄の柵がさらに外側に付けられたと思う」
教授が木の格子柵を調べながら言った。
さらに、「この少し新しい足跡は、一人だな」と、地面を照らしながら言った。
「前に鍵を壊して入った奴ですか?」
「ああ」
「一人でこんなとこに?信じられない!!」
季世恵さんが少し壊れた。
「何のために入ったんでしょうか?」
遥香が季世恵に苦笑しながら言った。
「それは塚まで行ってみないとわからんな」
「まあ、そうですよね」
教授が冷んやりとした暗闇の中を先に進み始めたので、遥香達も付いて行った。
真っ暗な中で、5本の光条がその暗闇を無くそうと交錯していた。
何か恐ろしいものがその光の中に照らし出されたらと、誰もが怯えながらではあった。
でも、その光の中に照らし出されるのは、洞穴の少し濡れた様な岩肌だけで、特に人の手が加えられたものはなかった。