甘え下手の『・・・』
「早く戻りましょうよ~。課長待ってますよ、きっと」
いつの間にかすぐそばまで来ていた今井さんは筧くんのスーツの袖を引っ張りながら上目遣いで筧くんにすり寄る。
「…わかった。離せ」
その手を払うように筧くんは冷たくいい放ち、私に向かって『じゃ、またな』と告げ、背を向けた。
「そうだ、相沢」
2、3歩進んだところで振り返った筧くん。
「『今度』、楽しみにしてるからな」
得意のニヤッ笑いを見せ、また背を向け歩き始めた。
『今度』の言葉に一瞬何のことかわからなかった。
『お礼に、今度なんか奢るね』
その『今度』か!と理解すると、『楽しみにしてる』と言われたことに顔が熱くなるのがわかった。
「もぉ~筧主任~待ってくださいよ~」
筧くんの後ろを小走りについていく今井さんが私を振り返り思いっきり睨んでいった。
態度からみて今井さんが筧くんに気があることは間違いないとは思っていたけれど、あんな顔をされるとは思わなかった。
いつの間にかすぐそばまで来ていた今井さんは筧くんのスーツの袖を引っ張りながら上目遣いで筧くんにすり寄る。
「…わかった。離せ」
その手を払うように筧くんは冷たくいい放ち、私に向かって『じゃ、またな』と告げ、背を向けた。
「そうだ、相沢」
2、3歩進んだところで振り返った筧くん。
「『今度』、楽しみにしてるからな」
得意のニヤッ笑いを見せ、また背を向け歩き始めた。
『今度』の言葉に一瞬何のことかわからなかった。
『お礼に、今度なんか奢るね』
その『今度』か!と理解すると、『楽しみにしてる』と言われたことに顔が熱くなるのがわかった。
「もぉ~筧主任~待ってくださいよ~」
筧くんの後ろを小走りについていく今井さんが私を振り返り思いっきり睨んでいった。
態度からみて今井さんが筧くんに気があることは間違いないとは思っていたけれど、あんな顔をされるとは思わなかった。