甘え下手の『・・・』
それから二人でたくさん話をした。
好きなスポーツ、音楽、あとは

「筧くん、一番好きな食べ物は?やっぱり焼き鳥?」

「いや、まぁ焼き鳥もだけど、一番は…なんだろ。オムライス、カレー、ハンバーグ…」

「一番じゃないし、それに、好きなものお子さまランチかっ!」

「悪かったな?舌がお子さまで」

学生時代の話では、

「相沢なに部だった?」

「中学はバスケ、高校はダンス部だったよ」

「ダンス?けっこう意外…。バスケは続けなかったんだ?」

「中学時代一度もレギュラーなれなかったの…」

「…そりゃ、お気の毒…オレは中高バスケだったぞ。もちろんレギュラー」

「運動音痴で悪かったわね!でもダンスで全国行ったんだよ」

「マジ?すごいな」


「休みの日は何してるの?」

「寝てるか仕事してるか本読んでる」

「うん、インドアだね」

「相沢は?」

「同じくだね。でも買い物とかもいくよ。あと時々、…なんでもない」

「なんだよ、言え」

「引くもん」

「引かないよ。何、満喫とか?」

「なんでわかったの?」

「オレも時々行くし」

「ホントに~?」
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