甘え下手の『・・・』
楽しかった。本当に楽しかった。
筧くんとの会話は思った以上に弾んで。やっぱり営業部の筧くんは話も上手だし聞き方も上手で。エースと言われてる理由がよくわかった気がする。
時々会話が途切れて無言になる時間もあったのだけれど、無理に会話を探すわけでなく、その無言の時間も楽しかった。
この人と一緒にいるのはとても居心地が良い。そう感じられる時間だった。
「…そろそろ行くか」
時計を見ればもういい時間だ。
会計をお願いしレジへと向かうと筧くんが先に財布を出している
「筧くん、今日は私がって言ったでしょ?お礼なんだから」
慌てて前に出て財布をだそうとすると、
「相沢はこんだけちょうだい」
と私の財布から2枚引き出す。
「焼き鳥代。ごちそうさま」
それじゃお礼にならない、とごねる私に筧くんは
「じゃ『今度』、オレの好きなもの作って」
その意味を考え一瞬にして顔を赤くした私を見て、
「また楽しみができた」
とニヤッと笑った。
筧くんとの会話は思った以上に弾んで。やっぱり営業部の筧くんは話も上手だし聞き方も上手で。エースと言われてる理由がよくわかった気がする。
時々会話が途切れて無言になる時間もあったのだけれど、無理に会話を探すわけでなく、その無言の時間も楽しかった。
この人と一緒にいるのはとても居心地が良い。そう感じられる時間だった。
「…そろそろ行くか」
時計を見ればもういい時間だ。
会計をお願いしレジへと向かうと筧くんが先に財布を出している
「筧くん、今日は私がって言ったでしょ?お礼なんだから」
慌てて前に出て財布をだそうとすると、
「相沢はこんだけちょうだい」
と私の財布から2枚引き出す。
「焼き鳥代。ごちそうさま」
それじゃお礼にならない、とごねる私に筧くんは
「じゃ『今度』、オレの好きなもの作って」
その意味を考え一瞬にして顔を赤くした私を見て、
「また楽しみができた」
とニヤッと笑った。