甘え下手の『・・・』
「筧主任もう終わるかなって。これから出かけましょうよ~」

あっ、ヘルプじゃないんだ。じゃあ挨拶なんかしない。無視しよう。

「オレは仕事中だ。邪魔だ、帰れ」

筧くんの声もイライラしてるようだ。

「だってヒマそうじゃないじゃないですか。仕方ないですよ。こんなつまんないイベントお客さんなんか来ないですよ」

「はぁっ?」

聞き捨てならない言葉が聞こえた。驚き彼女を見ると平然とした顔をして続けた。

「企画書見てた時から思ってたんですよねぇ、つまんないなぁって。なんでこんなの通ったんだろって。あぁ、相沢さんの企画だからかぁ」

「どうゆう意味?」

多分今までで一番低い声がでた。

「相沢さんも『オンナ』ですからねぇ。商品企画の橋本主任、筧主任、この前は森田課長ともイチャイチャしてたし、遊びながら仕事してるの、相沢さんの方じゃないんですか?」

何言ってるのこの子。反論したくても驚きすぎて言葉が出ない。

「今井!「バカなのアンタ?」」
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