甘え下手の『・・・』
「んっ、はぁ…」
薄暗い間接照明の中でお互いの唇を求めあう。
オフィスを後にした私達は、タクシーに飛び乗り筧くんの部屋までやってきた。
「んっ、まっ、待って…」
「じゅうぶん待った。もう待てない」
甘く切ない吐息が耳を、首筋を辿っていく。痺れるような感覚がそれを追っていく。
服を脱がされ、何も身に付けていない状態になる。
「…筧くんも脱いで…」
恥ずかしさよりも何よりも早く素肌を合わせたかった。裸になった筧くんを引き寄せ肌を重ねる。湿った肌の温かさと重みで胸がいっぱいで泣きそうになった。
「筧くん、好き…」
「もう名前で呼べよ」
「名前?」
「そう、もうただの同期じゃない。こんなに近くにいるんだぞ」
私の体を大きな手でなぞりながらすぐ目の前にいる愛しいヒト。それでも素直になれない私は。
「筧くんだって名前で呼ばないじゃな「瑞希」」
文句を言おうとした私の名前を自然に、当たり前のように呼ぶ。
「瑞希。…やっぱりこの方がしっくりくるな」
嬉しそうに笑ってくれるから私も素直に言えた。
「…陸斗…大好き」
薄暗い間接照明の中でお互いの唇を求めあう。
オフィスを後にした私達は、タクシーに飛び乗り筧くんの部屋までやってきた。
「んっ、まっ、待って…」
「じゅうぶん待った。もう待てない」
甘く切ない吐息が耳を、首筋を辿っていく。痺れるような感覚がそれを追っていく。
服を脱がされ、何も身に付けていない状態になる。
「…筧くんも脱いで…」
恥ずかしさよりも何よりも早く素肌を合わせたかった。裸になった筧くんを引き寄せ肌を重ねる。湿った肌の温かさと重みで胸がいっぱいで泣きそうになった。
「筧くん、好き…」
「もう名前で呼べよ」
「名前?」
「そう、もうただの同期じゃない。こんなに近くにいるんだぞ」
私の体を大きな手でなぞりながらすぐ目の前にいる愛しいヒト。それでも素直になれない私は。
「筧くんだって名前で呼ばないじゃな「瑞希」」
文句を言おうとした私の名前を自然に、当たり前のように呼ぶ。
「瑞希。…やっぱりこの方がしっくりくるな」
嬉しそうに笑ってくれるから私も素直に言えた。
「…陸斗…大好き」