甘え下手の『・・・』
「あーいざわっ」
オープンフロアでタブレットを操作していると、背中に聞いてきた声は橋本くんだ。
「珍しいな、相沢がここで仕事してるのは」
隣の椅子に腰掛けながら私のタブレットをのぞきこむ。
「うん、新商品の販促、担当任されたんだけど、なかなか企画が思い付かなくて。煮詰まったから場所変えてみたら、またなんかでてくるかなってね」
「そっか、あれ、いい作品になったから、頼んだぞ?」
そう言って私の肩を叩く橋本くんは、商品企画部の主任だ。天然の橋本くんからでる企画は、面白いものばかりだ。
「はい、ご期待に添えるよう頑張ります」
背筋を伸ばしながら答えると『相沢カッコいい~』と気の抜けるように言われてこっちまでへにゃへにゃになってしまう。
「それよりそれより」
にじりよる橋本くんに退けぞる
「その後どうなってるんだよ?か、け、い、と?」
小声で筧くんの名前を区切りながら言う。
「何にもないわよ」
淡々と答えると
「隠すなよ~」
オープンフロアでタブレットを操作していると、背中に聞いてきた声は橋本くんだ。
「珍しいな、相沢がここで仕事してるのは」
隣の椅子に腰掛けながら私のタブレットをのぞきこむ。
「うん、新商品の販促、担当任されたんだけど、なかなか企画が思い付かなくて。煮詰まったから場所変えてみたら、またなんかでてくるかなってね」
「そっか、あれ、いい作品になったから、頼んだぞ?」
そう言って私の肩を叩く橋本くんは、商品企画部の主任だ。天然の橋本くんからでる企画は、面白いものばかりだ。
「はい、ご期待に添えるよう頑張ります」
背筋を伸ばしながら答えると『相沢カッコいい~』と気の抜けるように言われてこっちまでへにゃへにゃになってしまう。
「それよりそれより」
にじりよる橋本くんに退けぞる
「その後どうなってるんだよ?か、け、い、と?」
小声で筧くんの名前を区切りながら言う。
「何にもないわよ」
淡々と答えると
「隠すなよ~」