君の向こうのココロ
引越し業者が到着した。


僕はお手伝いを兼ねて、ここにいる。


隣に理緒が居て、業者を見つめていた。


「晶?ありがとう。」


突然ココロに思ったのかなんなのか、理緒が僕に言った。


「どしたの?いきなり。」


「晶に投資の後押しされなかったら、運用出来なくて今日引越しなんて出来なかったよ。」


理緒の顔は今にも泣き出しそうだった。


「こんな僕でもお役に立てたようで…。」


「いつも支えてくれてありがと。とっても頑張れた。」


そっか…


頑張れたんだ。


よかった。


これからもそばで支えていくよ~。


僕のココロは間違いなく軽かった。


理緒が素敵な笑顔を見せてくれるなら僕は何だってできる。


そのくらい軽かった。


もしかしたら空を飛べるかもしれない。


ここまできたら離婚まではあと一歩だね。
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