君の向こうのココロ
理緒がにこっと微笑み返してくれる。


ホッとする…。


「ありがと。晶~。そんじゃぁ遠慮せずに手伝ってもらおう。」


いたずらそうな笑みを浮かべて、理緒が僕をみつめる。


「お留守番お願いしますね。午後一番でご近所に挨拶してきます。その間、子供達見てて下さい。」


いいよ、それくらいのことならお安い御用さ。


と、ココロに思い浮かべ僕は大きく頷きグッドサインを出した。


ふふふと理緒はまた笑う。


そうして大きな紙袋を下げて、理緒は出掛けて行った。


「いってらっしゃ~い。」


僕らは玄関先から見送った。


なんか…


家族みたい~。


僕はなんだかにやにやしてしまう。


こんな風になれたらいいなって度々思う。


「さて、頑張ってお留守番しましょう!」


「あっきー。お部屋のご本しまうの手伝ってぇ。」


晴夏ちゃんが僕にすがるような目で訴えてくる。


あれ…


この目力と雰囲気は理緒そっくりじゃないですか。


「ははは。いいよ、絵本しまっちゃおうか!」


「わーい。」


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