君の向こうのココロ
「理緒が言いたいことあるって言ってたから僕も言いたいことさがしてきたんだ。」



「言いたいこと?」



「そう。でも先に言っていい?あんまり慣れてないからさ。」


理緒がふふふと笑う。



「はい。いくらでも聞きますよ~。珍しい晶の言いたいことの話~。」



理緒が茶化してくる。



僕の真面目な顔に、はっとして、見つめ返してくれた。



「理緒…抱きしめていい?」



僕の突拍子もない言葉に、目をぱちっとさせた。



「まだあるんだ。手を繋ぎたい。」


僕はとにかく思ってた事を続けた。



恥ずかしかった。この上なく恥ずかしかった。



あの時の風車の公園でキスをした時みたいに…



「キスしたい。それとHしたい。」


理緒の顔がみるみるうちに赤くなる。



「晶…大丈夫?熱でちゃったのかな?」



理緒が僕の額に手を当ててくれた。


僕はその手掴んで、引き寄せた。



そしてぎゅって抱いて、キスをした。
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