君の向こうのココロ
日曜なのに、あいつはどこにいったんだ。



まさか喧嘩してて彼女たちがお店に来てたのか…?



彼女


神村理緒は24歳。僕の元カノ…。


その旦那 あいつ、神村信介、27歳。


理緒の3学年上。


ちゃんと卒業さえしていてくれれば理緒と学生生活が一緒になるはずじゃなかったのに…



その時僕から理緒を奪った。




僕は許そうとしても、あいつを許せない。



理緒は僕じゃなくて奴を選んだと思っても、



なぜか許せない…。



理緒を笑顔にしてあげているところをみたことがない。



理緒が泣いている理由が、もしもあいつならば、あいつを殴りにいくかもしれない。



出会った頃の理緒は、はじける元気と優しさできらきらしてた。



一目で好きになった。目が離せなくなってた。



可愛くて愛しくて……



失いたくなかった。



理緒の暖かい優しさは僕のココロに入ってきてた。




二人の間には、とてもゆっくりとした時間が流れていたんだ。



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