君の向こうのココロ
私はチョコレートのうち袋の下に隠して置いた、一枚のプリクラを見せた。


私は先輩の言葉を遮るように、言った。


「白黒ど~っちだ。」


先輩びっくりしながら言った。


「申し上げますがクロです。」


そうだよね。これでシロなはずないですよね。


嘘でこんな風に撮らないよね…。


先輩がそこにいてくれるのなら、なんとか話せるかな。


普段なら一人で泣きじゃくってた。


私の我慢して過ごして来た年月を返してって。


何のためにここにいたのか分からなくなる。


何のためでもなかった。


神村のわがままのためにここにいたようなものだった…


私の17歳からの存在を消したいよぉ…。


もっと幸せになりたいよぉ…

神村じゃ無理だよ…。


とてもじゃないけど、そばにいたくない。


私がそばにいたいのは、紛れもなく晶則先輩だよ。


でも…


でも…



その前に確かめなきゃ。


沙空さんに申し訳ない。


先輩とケーキ食べてても、先輩に晴夏を抱っこしてもらってても、私のココロにはそんなことばかりよぎる。


聞いたら怒るかな。


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