君の向こうのココロ
また、私のメールに付き合って欲しいな。って思う。


そこで繋がっていたい。


そこだけでも…。


彼女さんができたと聞いた時メールを送るのは辞めた…


目の前に分厚いカーテンが引かれて暗闇になった。


自分で引いたのだけど。


もう終りにしなきゃっておもった。


終わりにできてない。


気持ちはまだあふれてる。


神村に襲われた時自分が汚れたと思った。同時に男の人が怖くなった。


町行く人。


コンビニの店員さん。


病院の先生。


世の中男性すべてみんな神村に見えた。


みんなみんな…


みんなみんなみんなみんなみ~んな。


みんな突然キレて優しくなってまたキレる。


そんなふうにしか見えない。

なのに先輩だけは、怖くなかった…


それは神村を知る前に知ってた人だったからかもしれない。


「仲直りはできそうにない…。」


先輩が呟いた。


「ど、どうして…?」


「別れたのは今日の昼なんだ。現に今メールも着信もない。」


「それはわからないじゃないですか。女心は秋の空っていうし…。」


私は、また嘘をつく。
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