君の向こうのココロ

あなたの香り

先輩をただ困らせてた。


声を上げて泣いたのはいつぶりかな…


先輩は抱き締めてくれた。


一度は突き放した。


私は今そんなことしてもらえる立場じゃないと思ったから。


けど先輩は、何度もごめんねっていって、また抱き締めてくれた。


懐かしい先輩の体…香り、暖かさに、凍ってた私のココロは溶けはじめた。


この香りまだつけててくれたんだ…


8年前の先輩の誕生日にあげた香水…


先輩がつけるとすごく柔らかくて暖かい香りになる。


今日はなんて言う日なんだろう。


幸せ来ちゃってます。



神様。


いいのかな。


こんな風になってて…。


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