君の向こうのココロ
そのプリクラを見る貴くん。

「きれいな人ですね。」


「そう?てゆうかそのプリクラ捨てちゃっていいよ。」


「そうですか。じゃたくさん拝んどこうっと」


「ごめんね。自分で捨てればいいのに。」


「ゴミ箱すぐそこですから。じゃ僕、これから彼女とデートなんで、行きますね。」


僕の背中をトントンとたたいて、貴くんは去って行った。


もしかして貴くんは天才かも…


僕より年下でだいふ離れてるのに、大人びてる。


それにいつの間にか彼女できて…。


それにはびっくりした。


でも暴れるって…


神村を殴りに行くのか。


いや、殴りたいと思ってはいるけど、そんなの大人らしくない。


ここは理緒に相談するか…


そしたら気持ちを打ち明けなくちゃいけないよな…。


素直になれってそういうことなのか?


暴れる。


いいなぁ。


この響き。


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