君の向こうのココロ
「理緒ちゃん。元気してますか~。最近息抜きしてる?」


「息抜きしてませんよ。息抜いたら大変なことになっちゃうもん。やる気が出なくなっちゃいます。」


「ゲームとかやらないの?」


「ゲーム?晴夏が産まれるまではよくやってましたよ。」


「面白いパズルゲームが手に入ったんだけど~やる?」


「やりたいかも~。あっ今日、神村の帰り遅いのでやりませんか?」


よっし!


「じゃあ、今から行くね~。大丈夫?」


「大丈夫です(笑)楽しみです。」


僕はすぐに、神村家へ向かった。


もし神村と会ったら、あいつどんな顔するかなぁ~。


逆ギレしちゃうかな?


別にいいけど…


これは意地悪かな…神様。



車はすべての信号を青信号で通過でき、神村家に到着した。


昔も二人でゲームよくやったなぁ~。


時々貴くんも交えて、大騒ぎしたっけなぁ~。



今日は精一杯楽しむぞ!



部屋に入ると理緒はおにぎりを作っていた。


「あっ。これ明日の朝焼おにぎりにするんですよ。朝食です。」


そのおにぎりのままでも十分美味しそうですよ。

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